このレビューはネタバレを含みます
罪の声。
秀逸なタイトルだと思った。
被害者でも加害者でもない。
加害者家族の話。
本人達は何も悪くない。
記憶にもない子供の頃に利用され、罪の声となった人たち。
平穏な暮らしをしていた人もいれば、壮絶な人生を強いられた人もいる。
事件が時効になったこともあり、絶対悪は裁かれることなく、ただ苦しい加害者家族のみがピックアップされる。
話の構成としては阿久津と俊也が出会ってからの謎が解けていくテンポ感は爽快で圧巻だった。
グリコ・森永事件について少しだけ調べてみようと思う。