どらどら

罪の声のどらどらのネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

-私、諦めたないねん

社会から踏み潰される弱い声
権力、暴力、貧困

弱い声の”復讐”がまた弱い声を産む

この負の連鎖を、止める方法はないのか?
ジャーナリズムは彼らを消費しているだけなのか?
自分ではどうしようもなかった罪は罪なのか?
それはどこまで?どこから自分のせいなのか?
そして幸せなことも実は罪なのか?

それでも
真実が力を持つと信じて
自分の人生を、生きる

-私は彼らに寄り添おう

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塩田武士×野木亜紀子
原作ありなのは承知だが、野木さんの徹底した弱い人への視線の結実たる作品だ

弱い人を見つめ、描き続けてきた彼女だからこそ描ける”罪”
「犯人グループは、正義じゃない」
それを力強く、温かく、厳しく、映像にできるのは彼女の脚本だけだ
それこそが、彼らの救済になると確信できる

原菜乃華の涙に、心を揺さぶられた
若葉竜也もよかったー、圧倒的存在感
真相に辿り着くまでの緊迫感と、真相のある種の”凡庸さ”
今、どこかで踏み潰されている声に私たちは気づかねばならない
どらどら

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