追突事故に絡めた連続殺人犯を追う、ヤクザと刑事のバディもの。どこか90年代のVシネマのような懐かしさも覚えるエンタメ作品だった。
ヤクザも刑事も執念深さはどちらも負けていない。双方とも面子を大切にする土壌がある。こうしてみると、警察に関しては所属が違うことによる縄張り意識は、ヤクザの対立組織並みだ。とにかく生き馬の目を抜く競争のなかで、手柄を取ったものが偉いというわかりやすい構図がある。
強く印象に残ったのは、マ・ドンソクのパンチが重そうなことだ。この作品では、どうやってケジメを取るのか、ヤクザとしての正義か描かれており、鑑賞後すがすがしい気分になれる。