大きくなった動物も好きですが、子供の頃はめちゃくちゃ可愛い!
誕生が確率的にかなり低い、ホワイトライオンのチャーリーと孤独感を抱いていたミアのハートフルなストーリーに南アフリカのライオンに対する現状を強く訴えている作品でした。
本作もフォロワーさんのレビューに影響され視聴、皆さん良い作品観てますね!
本作はCGの表現を使わずに3年の歳月をかけ撮影されていて、ミアとチャーリーの成長がリアルにみて取れます。撮影はさぞかし大変だったと思います。
子猫のようだったチャーリーは3年で大人と同じ風格に、ミアもよりチャーミングになっていきます。
チャーリーとミアのシーンは、どのシーンもかなり良いと思います。
大きくなったチャーリーと一緒にいるシーンではハラハラしたりもしますが、基本ライオンに限らず動物は純粋。純粋にチャーリーを思うミアとは分かり合えるんです。
純粋と純粋、印象的なシーンが反復してきます。
しかし、微笑ましく思う気持ちや感動だけでは本作は語れません。
それは、南アフリカにおけるトロフィーハンティング(缶詰狩り)の現状…。
これは酷い…。娯楽のための殺戮です。
しかも合法…。限られた産業しかない国において一定の経済効果を考えると、実は微妙な気持ちにもなりましたが、国としては2021年にトロフィーハンティングにおける規制が強化されたようです。
つまり、国として大々的に斡旋はしておらず、法律の隙間が問題。
ラストの保護区や国立公園以外は
野生動物は、土地の保有者の所有権になる。
所有者には絶滅危惧種だからどうのという
規定がなく、好きに扱えてしまう…。
ミアの父親と同じファームが約300、ハントされるのを待つライオンが約1万頭。これが現実です。
しかも南アフリカ政府の動きと裏腹にトロフィーハンティングの需要は高まる一方のようです…。悲しいですね。
牧歌的な感情や考え方を捨て、人間は全ての生物に置いて、絶対的に優位な地位を確立している意識を高める必要があると思うんです。「人も他の動物も命の尊さは一緒」これ聞こえは良いのですが違うんです。都合の良い隠れ蓑…。人間は全ての生物の命を自由に
できてしまう…。もはや神に近い…。
だからこそ、自覚と責任を持って他の生物の命の尊厳を考えなければならないと思います。
ネタバレ
ラスト、射殺命令がでて銃口が向けられたチャーリー。自然保護区との境界線。
この境界線を作ったのも人間です。
人間のルール、考え方に生物の命は左右されてしまいます。だからこそ、より慎重に対応しなければならない問題だと思いました。
ps.産業が栄えると言う事は需要があると言う事…。トロフィーハンティングに興じる人達は理解できません。
あの純粋な綺麗な目を見てなんとも思わないのでしょうか?
special thanks boo-chan Towa-san