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カトンプールでの最後の日のmaiのレビュー・感想・評価

カトンプールでの最後の日(2017年製作の映画)
3.4
映像は好きだけど、内容は…もう少しメリハリあって欲しかったなっていうのが本音です!

ひと夏の、本人がちゃんと認識してるかどうかも怪しい恋。
その描写が突然すぎて、というかいきなりグラッとくるシーンが始まったので…その心構え?で観ていなかったせいか純粋に驚きました。そのシーンまでに、少しくらい示唆するような描写があれば映画の世界にのめり込めたと思うのに…それまではプールのお兄さんと少年で、教える・教えられるの立場に一貫してたから尚のこと。
でも、コーラ飲むシーンとか映像として綺麗だなぁと思いました。テカテカは確かに気になりましたけど。笑
プールに飛び込むと少年時代にトリップするという始まり方もいいし、最後に大人になった少年とおじさんになったプールのお兄さんの会話がなんだかぎこちないのも良いです。少年にとっては人生で忘れられない瞬間を過ごしたプールだけれど、お兄さんにとって少年はプールの利用者の1人に過ぎなくって、きっと少年のことも覚えていないし…というある種のすれ違い?
な感じで終わるのが好きでした。

多分だけど、短編よりも長編が向いてる監督さんなんだと思います…映像とか映画の進め方とか凄く好きなので、他の作品を観てみたいなぁと思いました。
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