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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のTNのレビュー・感想・評価

4.5
【映画】『フレンチ・ディスパッチ』をグランドシネマサンシャインにて。
『天才マックスの世界』から一貫して過剰な情報量を抑制した演出で描くウェス・アンダーソン最新作。

言うことなく1000点。
横移動連発でプロセニアムで見せる演出は舞台演劇のごとし。

演者ではレア・セドゥの演技が白眉。
『たかが世界の終わり』と同様、前向きな愛情と後ろ向きの後悔をひとつの表情で同時に魅せられる俳優はそうはいない。今回も獄中天才画家であるベネチオ・デル・トロと関係を持つ看守という難役で完全にデル・トロを喰っていた。云わばカウリスマキ作品中のカティ・オウティネンのよう。あ、あと警察所長役で大好きなマチュー・アマルリックが出ててそれもとてもよし。

これが公開1週間でそこそこ人が来なくなってるってのが悲しい限り。
こんなご時世だからこそ文化に触れねば!

https://searchlightpictures.jp/movie/french_dispatch.html
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