TNさんの映画レビュー・感想・評価

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.4

【映画】『CODA あいのうた』をユナイテッドシネマとしまえんにて。2014年公開の元映画『エール!』を見事に見逃したので今回初見。

聴覚障害者の家庭にただ1人健聴者のルビー。
生活していくために彼
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

【映画】『フレンチ・ディスパッチ』をグランドシネマサンシャインにて。
『天才マックスの世界』から一貫して過剰な情報量を抑制した演出で描くウェス・アンダーソン最新作。

言うことなく1000点。
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バトルシップ(2012年製作の映画)

3.6

頭30分はどうなるかと思ったが中盤からは充分面白い。リーアム・ニーソンが出ている=面白さの種類がB級との観る側の準備があるとより良いかと。

地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.9

『地球防衛軍』
1957年、本多猪四郎、円谷英二コンビの日本初本格特撮映画。

エメリッヒもブラッカイマーも真っ青の特殊効果の畳みかけ。創意工夫で何とかしたるわという気合いが画面から襲いかかってくる。
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透明人間(1954年製作の映画)

3.9

『透明人間』1954年の東宝制作特撮映画。
戦時中の人体実験で透明化された生存者が東京に現れて、というお話。これが予想以上の拾いモノ。

「透明人間が悪」として描かれる作品が多いのに対し今作は逆。透明
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美女と液体人間(1958年製作の映画)

3.7

『美女と液体人間』。
東宝変身人間シリーズ第1弾。

荒唐無稽な話ほど抑制された演技が必要というのがよくわかる。何もしないでいられる人が一番不気味なんだやね。

今作のヒロインは白川由美。
素晴らしい
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ガス人間第1号(1960年製作の映画)

3.9

土屋嘉男の影のある笑顔、八千草薫の美しさがたまらない。

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

4.0

新文芸坐で『トレーニングデイ』。公開当時以来なので約20年ぶりに観たがやっぱり面白い。デンゼル・ワシントンの悪党っぷりにあてられて徐々にイーサンの顔つきが変わっていくのがグッとくるんよね。これ35mm>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

『TENET』をとしまえんIMAXで。『コードネームuncle』でも好演のエリザベス・デビッキ、画商役はハマり役。もちろんケネス・ブラナー大先生は1000点の演技。個人的には『メメント』を想起させるシ>>続きを読む

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.6

【映画】『ロンドン、人生はじめます』。驚くほどフツーの映画。ダイアン・キートンだから観られる作品。音楽かけ過ぎだよ。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

【映画】2日連続としまえん深夜レイトIMAXにて『レディ・プレイヤー1』。これ楽しさだけなら2018年ナンバーワンかも。FMTは王道。近未来を描きつつも80~90年代のポップカルチャーへのオマージュが>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

【映画】『ザ・スクエア 〜 信頼と思いやりの聖域』。今回のカンヌでパルムドールを受賞。皆が平等な権利と義務を共有する」をコンセプトにした四角形のインスタレーション“スクエア“を展示する美術館。キュレー>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.9

【映画】『アヴェンジャーズ インフィニティウォー』。二部作の第1作ということで、顔見せ的になるのは仕方なし。ここで振りまくった伏線を次でどう回収するか。ハルクの「Noってなんだ!?」がどう効いてくるか>>続きを読む

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

4.0

【映画】『いつだってやめられる』を試写で。欧州危機により仕事を失った経済学、文化人類学、化学、歴史学などの研究者たち。才能を全く認められない彼らが、才能を無駄遣いしまくって合法ドラッグマフィアを作るの>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.5

【映画】『心と体と』。極端なコミュ障のマーリアと、片手が不自由なエンドレ。同じ職場のふたりはなぜか毎晩同じ夢を観ていて……。これ今年のBEST3に入るかも。現実の食肉処理場での「赤」の世界と、夢の中の>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.0

【映画】『新感染』の最強の男、マ・ドンソク主演『犯罪都市』をファインフィルムズ主催試写にて。韓国警察 vs 中国新興犯罪組織 vs 韓国マフィアの三つ巴犯罪アクション。相変わらずほんとに当たってるだろ>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

【映画】『ウィンストン・チャーチル』。ゲイリー・オールドマンが本作にてオスカー男優賞受賞。第二次大戦の非常時に首相に立ったチャーチル。決してチャーチル賛美の伝記ものではなく、「言葉ひとつで人を煽動出来>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.0

【映画】『女は二度決断する』初日参戦。『そして、私たちは愛に帰る』(号泣)『太陽に恋して』(可愛い!)『消えた声が、その名を呼ぶ』(刺さりまくり)の若き名匠ファティ・アキン最新作。「外国人だから」と排>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

4.2

【映画】『ラブレス』。アダルトチルドレン丸出しの両親から必要とされない息子の失踪譚。ラス前の日常の画はサラ・ポーリーの名作『テイク・ディス・ワルツ』と並ぶ残酷さ。2時間7分、全く隙なし。鬼才アンドレイ>>続きを読む

パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

4.1

【映画】『パティケイク$』を試写で。『アベンジャーズ』を初め、GW公開の話題作が目白押しだが、ぜひこれは小屋で見ていただきたい。23歳、時間がないと焦る娘パティ、酒に溺れ全てを諦めつつある母バーブ、身>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

【映画】『ペンタゴン・ペーパーズ』。メリル扮するポスト紙初の女性社主キャサリンが、ニクソンに告訴された法廷から出てきた時の多くの女性の眼差しが、この作品の全てを物語っている。これを10ヶ月足らずで撮っ>>続きを読む

ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.3

【映画】『ダンガル』。実の娘をレスリングの国際選手まで鍛え上げたインドの親娘の実話モノ。「ただの因習でしかない女性の地位の低さ」を視点にするのは先日観た『ペンタゴン・ペーパーズ』と同じく。レスリングの>>続きを読む

リビング ザ ゲーム(2016年製作の映画)

4.0

‪【映画】今日3本目は『リビングザゲーム』。五輪種目採用されるかものeスポーツ。カリスマ梅原大吾の20年の歴史と伝説に対抗する新鋭ももちの苦しみ。プレイするキャラの表情に、ももち自身の苦しさが見えるほ>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.8

【映画】『BPM ビート・パー・ミニット』初日参戦。役者みな良かったなー。議論のシーンは全員さすがのひとこと。「愛の反対は無関心」とよく言われるが、今作では「無関心=死』「無知=死」と言い切る。2時>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.2

【映画】『リメンバー・ミー』。やっぱピクサー上手しで泣いた泣いた。超王道のストーリーに美し過ぎる画。メヒコ主役の作品がオスカー獲ってドリーマーに風が吹くといいな。原題は『coco』。そう、cocoが本>>続きを読む

我は神なり(2013年製作の映画)

3.9

【映画】2日続けての新文芸坐で『我は神なり』。リアルに身の毛よだった。村をだます詐欺集団と粗暴な父。信仰すれば幸せか、真実を知るのが幸せか。自分の頭で考える人間が幸せか、全て委ねられる人間が幸せか。こ>>続きを読む

ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.8

‪【映画】『ソウル・ステーション パンデミック』を新文芸坐で。佳作『新感染』の前日譚の社外派ゾンビアニメ。エンタメの『新感染』に対してとことんダーク。でも他人事にも見えないんよね。ヨン・サンホ。もっと>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.3

【映画】遅れに遅れて『グレイテスト・ショーマン』。OPからENDまで泣きっぱなし。19世紀でフリークを集めた興行師の話。こんな綺麗ごとだけじゃないのはわかってる。ただ、この作品が、「いま」評価されてい>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.4

【映画】『ラッキー』初日参戦。毎日同じ日々を繰り返し「俺はオレ」と頑固に生きるラッキー。いちいちかっこよく、いちいちかっこ悪く、いちいち味あり過ぎでニヤニヤするやら泣かされるやら。ハリー・ディーン・ス>>続きを読む

苦い銭(2016年製作の映画)

3.9


【映画】『苦い銭』をイメージフォーラムで。佳過ぎる「顔、かお、かお」の連続は天才ワン・ビンの真骨頂。佳い顔をした人々のやり取りは、ドキュメンタリーなのに銀獅子賞「脚本賞」受賞も納得。あのオレンジの光
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イカロス(2017年製作の映画)

4.0

【映画】『イカロス』鑑賞。人体実験モノドキュメンタリーがいつの間にか巨悪に立ち向かうという、製作者も全く想像しなかった展開はまさにドキュメンタリーたるもの。最終的にほぼスパイものになっていき興奮が止ま>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

【映画】『シェイプ・オブ・ウォーター』鑑賞。マッチョ思想全盛の60年代を舞台に「美とは何か」を突き付ける本作。とにかく美しいに尽きる。マイク・リー作品常連の名優、サリー・ホーキンス、ほぼ無音での素晴ら>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.4

【映画】『スリー・ビルボード』をやっと鑑賞。意識的でもそうでなくとも。誰かの正義は誰かにとっての差別であって。脛に傷持つ曲者どものやり取りに諸所涙する箇所多数でラストで号泣してしまった。フランシス・マ>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

【映画】『ブラックパンサー』。話は至極シンプルだが、見せ切るのはさすがのライアン・クーグラー。オコエ最強。やっぱmarvelはIMAXに限る!

パターソン(2016年製作の映画)

4.1

【映画】見逃してたジャームッシュ『パターソン』をuplinkで。繰り返すような日常も全く同じ日は1日としてなく。表面には現れずもそれぞれ内面では大きな変化が続いてるわけで。キャスト全員に生活が見えてほ>>続きを読む