とんでもないものを観た。
内容への共感どうこうより、強い強い印象、鑑賞後の映画への喪失感、そしてものすごい意欲作であるという点に感銘してる。
分からないことの面白さって素晴らしい。この映画あと10回は観なきゃだな観たいな。
この監督の作品はグランドブダペストホテルしか見たことがやはりそれに通づるものが強く、軽快でウィットに富んだ会話劇にユーモアを感じつつも、シリアスな一面も覗かせるアップテンポな作風が気持ちよかった。
1つ1つのストーリーの骨組みがしっかりしている。映画の作り方的にそうだが、文字を映像化している。キャラも立っていて、品の良い短編集を読んだような読後感。
豪華な俳優陣を使いやりたい放題でマウント取られてると感じなくもないが、ちょうど置いていかれないラインで本当に没頭した。
こういった表現したいことやっちゃいましたっていう映画、好きなんだよな。わがままで。
鑑賞後1日たったが頭がまだ整理できない。初めてパンフレットを購入した。まだ余韻は抜けなさそう。
映画への讃美歌であった。