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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のyksijokiのレビュー・感想・評価

3.6
●3行サマリ
架空の雑誌社とそこで書かれている記事、その執筆者のやりとりを短編の形で描いた作品。なくなった編集長とそこに勤める執筆者たちとのエピソードが中心。

●感想
難しい、よくわからなかったといえば分からなかった。多彩な色使いとキャッチーな絵や美しいカット割と動きは魅力的だし、アート映画としてのすばらしさはしっかりとしていて面白さもあった。中の短編もテーマに沿った面白さというか分かり易さはあって確かに今までのウェスアンダーソンよりは難解さが少なかったとは思う。ただ映画として好きかと言われると個人的にはやはりそんなに好きではないというか、やっぱり何を言っているか分からないというか。社会風刺の部分と歴史的な前提知識が追いついていないのかも知れないけれど意図するところが判りかねずに終わってしまった感じがどうしてもしてしまった。シャラメもあんまり目立たなかったというかキャラが立っていない感じがあってよく分からなかった。レアセドゥはめちゃ良かったし豪華なキャストではあったので見応えはあった。もうちょいセリフ的でない説明があっても良いとは感じた。決定打がなかったというか、ウェスアンダーソンとの相性の問題なのか理解力の問題なのかは分からず。

キャスト★4.0
ストーリー★3.5
映像★3.9
音楽★3.5
プロット★3.3
バイブス★3.5
演出★3.7
全体★3.6
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