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ある女優の告白
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『ある女優の告白』に投稿された感想・評価

1960年代は「韓国映画ルネサンス期」と呼ばれているらしい。李承晩による独裁政権を経た1960年、四月革命によって政権は打倒され、表現の自由が緩和された。この60年4月から翌61年5月の僅かな期間の内に今なお残る傑作が生まれた。ポン・ジュノ監督が影響を受けたという「下女」や「誤発弾」もやはりこの時期に制作された。
しかし5月16日、朴正煕による軍事クーデター以降、軍政下で韓国当局による検閲が厳しくなり、社会批判を伴う映画制作は困難となった。一方で娯楽作品は量産され続け、50年代を通して300本程度だった製作本数は60年代に1500本以上に増加、内容も多種多様なジャンルが作られた。
キム・スヨン監督は1967年だけでなんと10本もの映画を監督しており、本作もその一つである。そして興味深い事に、そんな多忙と繁栄を極める韓国映画界の状況をセルフパロディしたかのような、いわゆる映画内映画が試みられている。そうした意識を観客に向ける意図からか、劇中の人名は全て俳優の名前をそのまま踏襲している。

かつて一世を風靡した往年の名優、キム・ジンギュは今ではすっかり落ちぶれてくたびれた老人になっていた。若い頃同じく名女優であったチョン・ミヨンと恋愛の末、彼女は子供を身籠るが、流産の末、ミヨンも亡くなってしまう。ミヨンの死で損害を被った映画会社はジンギュにその責任を押し付け、映画界から干してしまう。仕事も恋人も失ったジンギュは廃人同然になり、早20年が経とうとしていた。
街中で偶然かつての俳優仲間ファン女史に会ったジンギュは久々の再会を喜び、話が弾む中、衝撃の事実を告げられる。実はミヨンは娘を出産していたが、私生児の汚名から守りたいという判断のもと、ファンの協力を得て娘は養子に出されており、負い目と感じて欲しく無かったミヨンの希望でジンギュには娘の存在は秘匿されていたのだった。ファンと共に娘に会いに行ってみると、養い親の居酒屋で働く娘、ナム・ジョンイムは亡き恋人ミヨンに瓜二つだった。女優を目指す娘の為に、父である事は伏したまま、映画会社に娘を売り込み、影日向になって支えるが…という話。

タイトルシークエンスはアメリカの著名な俳優の写真を並べるユニークな構成で、劇伴も有名な既存の映画音楽が多数使われており(恐らく写真、楽曲ほぼ無許可使用)、放逸なストロングスタイルに笑ってしまう。
実の父娘でありながら事実を告げる事が出来ず、病身を押して陰ながら愛娘を支える老父という通俗メロドラマ的文脈は定式だし、ややご都合主義的展開に過ぎるきらいもあるが、主演二人の演技が上手く、心地よく観られた。また、当時の韓国映画業界の内幕に踏み込んだ業界内映画として見応えがある。
やかんから酒を酌み、煙草の煙で目が痛くなりそうな殺風景な酒場や当時の韓国における高級住宅の様子など、時代の風俗も楽しい。

主演のナム・ジョンイム可愛い。当時のトップスターだったようで、第一世代トロイカと呼ばれていたそうな。トロイカ?日本でいう三人娘みたいなものか?老父を演じるキム・ジンギュは上述の「下女」「誤発弾」にも出演したベテラン俳優。善良な壮年の男性を数多く演じており、志村喬のような哀愁漂う雰囲気。

韓国映像資料院が開設しているKorean Classic Filmチャンネルは、視聴媒体の限られた古典韓国映画を高画質&字幕付きで多数公開しているのでありがたい。ロシアのモスフィルムも同じく、膨大な数の自社コンテンツを公開しているが、日本でも海外の映画ファンを取り込む事もかねてこういう取り組みやって欲しいなあ。
csm
4.0
崖から人形落とすとこ最高。血糊の作りもつけ方も雑すぎ。
あ
4.2
キム・ジンギュが主演で活躍していた昔の時代の映画として流される作品が『金色夜叉』そっくりでビックリした、調べたら1913年くらいに『長恨夢』というタイトルで翻案されていた。
松原智恵子、川地民夫、芦田伸介で作ってほしい内容。
コテコテの父娘劇とメタ描写が上手く調和しているのが面白い。