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思い、思われ、ふり、ふられのarchのレビュー・感想・評価

4.0
「誰もが幸せになるための選択をしている」
恋愛というものが環境とタイミングによって簡単に左右される浮ついた理想論じゃ語れない現実的なものとして描きながらも決してロマンスを捨てない着地点に見事に着いて見せた作品という印象。
恋愛を過大評価し過ぎず、されどフィクションとしての清廉さを失わない感じはキャストやロケーションが上手いこと効いていたように思う。

浜辺美波と北村匠海に関しては「君の膵臓をたべたい」のアクトを越えられていなかったように思うが、彼らのスター性を抑えた特別な4人ではなく、あくまで普通の4人の物語という雰囲気には合っていたと思う。彼ら彼女ら4人以外のキャストへのフォーカスが非常に効いていて、特別な4人として描かないことは非常に意識されていたと思う。
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