このレビューはネタバレを含みます
日本未公開作品。悪くなかったです。
サイコパスでも狂気でもなく、高校時代に屈辱的ないじめを受けたスー・アンが大人になって、いじめた同級生たちに復讐をするというストーリー。そりゃあ、スー・アンが復讐したくなる気持ちはわかります。いじめはよくありません。
理解ある優しいおばさんの素振りで、いじめた同級生たちの息子や娘たちに近づいて、自宅の地下室をパーティに使わせてあげて、マー（ママ）と呼ばて慕わせちゃうという外堀から固める用意周到さ。まぁ、いくら「どうぞ」と優しくされたからといって、他人の家をタダで使わせてもらっちゃう子供たちの図々しさには呆れます。いきなり本人たちに復讐せず子供たちから攻めていくあたりに、スー・アンの根深い恨みを感じました。スー・アンの同級生の子供たちや自分の娘が、みんな同じ高校の同級生というのはちょっと出来すぎた設定ですが。
自分の娘には自分と同じ目に遭わせたくないからと、学校に行かせず自宅に軟禁していることや、高校時代に片思いだったベンを殺し、その死体に寄り添って燃えていくラストシーンとか、切ないなぁと思う部分もあります。やり方はヤバいですが。
