バカ面白い。終盤、減点方式だと色々言いたいこともあるんだけどここは加点法で。抜群に面白い脚本と活きのいい粋で意気のある俳優陣。バイオレンスながらコメディでラブストーリーでもある、ドエンタメでした。
ガンで余命宣告を受けたボクサーが、ヤクザから狙われている少女を救うために奮闘する。骨子だけなら一文で説明できる。これ非常に大事。この分かりやすさに、どんな面白い肉付けが出来るかだから。そして本作の場合、その肉付けが非常に巧い。
主人公、ボクサーの窪田正孝がどんなキャラなのか。余命宣告を受けてどうなるのか。前半、テンポよくキャラクターを説明してくれるのでわかりやすい。彼に助けられるヒロインの背景が、父親の借金のカタに売られて売春をさせられている上に酷い薬物中毒と中々振り切ってるのも良い。
振り切ってると言えばヤクザ連中もそうで、そんなヤクザおるかい！？ってくらいに映画的にデフォルメされた内野聖陽だったり、クールな悪党かと思いきや開始早々にめっちゃ面白い小物化する染谷将太だったり。あと言わずもがなのベッキー笑。
