まー

幼い依頼人のまーのレビュー・感想・評価

幼い依頼人(2019年製作の映画)
3.9
虐待は連鎖することが多数だと本で読みました。虐待する側も多くは親に虐待されていたわけです。
動物や昆虫は本能で子育てをし、子供を巣立ちさせることを目的として時には自分の身を犠牲にしながら、子供を大人にします。
人間は社会が複雑になるにつれ、単純に子供を大きく育てるだけでは子育てしたとは認められなくなっている。動物や昆虫のように巣立ちしたら終わりという子育ての明確なルール的なものはないから。学歴がなければ就職が難しかったり、空気が読めなければ集団生活でいじめられたりと親が配慮や心配する事柄は多い。

子供を育てる初めての経験では、色々な選択肢をどう選ぶか常に試されている。私が感じるのは私は親に大切にされて育ったことで、子供にも同じように接しているということです。されたことを基準に子供を育てている。愛情深い両親に育てられ感謝しかないし、ラッキーだと思う。
子供は時に、信じられないようなことや困らせるような事態を引き起こします。でもそれはわざとではないことがほとんどです。そんな時に暴力や暴言でしか注意できない人がいて、その人もまたそういう風に育てられた。
周囲の大人も人と揉めるのが嫌で、虐待に関わりたくないと思っている。辛い思いをしている子供たちをどうしたら助けられるのか、私には答えが見つからない。考えることを放棄している私も傍観者とあまり変わらないと思う。

実話ベースのお話だそうです。虐待で子供が亡くなる事件は後を絶ちません。
韓国も日本も虐待は同じだと思います。
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