はちどりのYUMIのレビュー・感想・評価

なんて事のないストーリーとシーンの連続なのに、ついつい見入ってしまうのは、ヒロインと同じくらいの年ごろの自分の心情と重なる部分があるからでしょうか。

てんでバラバラで不仲だった家族が、ヒロインの手術や姉が遭遇しかけた大事故をきっかけに、少しずつ和やかな雰囲気になっていく様子が、とても自然に描かれていたと思います。
男の子との交際よりも、同性への仄かな憧れや慕わしさの中で成長していく、青春の入口に立つ少女。ラストは、他の子たちより少し早く大人に近づいた感じの表情が印象的でした。