sarahA

はちどりのsarahAのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.3
分かりにくいスローな作品だけど、なんだか胸に刺さる。漢字を習うための塾では千字文とか明心宝鑑やるのね。

ユニに告白した同性の後輩が、ある日無視してくる。
「好きって言ったよね?」
「それ先学期の話だから」
無視ってすごく10代っぽい。私もやったし、やられた。

初めてのキスをした男子とデートしてたら、男子の母が現れ、餅屋の娘なんかと付き合うなと二人の仲を引き裂く。14歳は親に従うしかない。

親の期待を一身に背負った兄はユニを時々殴る。親は日々の生活に必死でそのことに気がつかない。

「殴られないで。誰かに殴られたら立ち向かうのよ。黙ってたらだめ。分かった?」

主人公が塾で会った先生の言葉。

「正しい生き方ってなに?わかる気もするけれど分からない。でも悪いことがあれば嬉しいこともある。誰かと出会い何かを分かち合う。世界は不思議で美しい。今度会ったら全部話してあげるね」永遠の約束。
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