1994年、ソウル。
家族と集合住宅に暮らす、14歳のウニ。
ウニの日常を、淡々と叙述的に紡ぐ。
あまり家族仲は良くなく、居心地も悪い、各々の心の内もよくわからない。
本作は、そんなウニの心の中をのぞく、まるで日記を読むかのように、紡がれていく。
そして、自身の思春期の頃を思いだし、もうとっくのとうに消えたはずの父親に殴られたときの傷、かさぶたを剥がすかのように、私の心もひりついた。
ウニ役の、パク・ジフちゃんに、めろんめろんです。
彼女を追ったカメラワークが美しく、ゆらゆら揺れる心、瞳に釘付けでした。
将来有望な女優と、監督が生まれた瞬間ですね。
今は、まだ新宿と渋谷には近寄りたくない。人混みを避けていたので、あまりの人の多さに愕然とした。
めちゃくちゃ密！！！
だけど、頑張って出掛けて本当に良かった。素晴らしい映画でした。
