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はちどりのaiのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.0
漢文の先生に出会うまではずっと居心地の悪さを感じていた。古びた団地、心の叫びを聞いてくれない母、高圧的な父、食べるのには困らないけれど貧しい家、支配的な学校、暴力、友達や恋人とのすれ違い…まったく同じ境遇ではないけれど漠然と「楽に死にたい」と願っていた思春期の私と重なっていて辛かった。物語はウニの視点で語られ、ウニから見えない事情は憶測するしかない。ラストのウニの視線の演技は、それまで「内」に向いていたウニの目が「外」に向き始めたことを示唆する秀逸なカット。
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