ダースペーター

はちどりのダースペーターのネタバレレビュー・内容・結末

はちどり(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


ひとつの家庭の"日常"を中学生の女の子の目線から描いた物語。

すごく良い映画なんだけど、なにがどう良かったの?、、と聞かれてもうまく言葉にできない。
作中には抽象的な表現も多くて、そのほとんどを理解できなかったし。

ただ自分の過去や現在の日常と当てはまるところがあって、懐かしくなったり、腹立てたり、自分が恥ずかしくなったり、嬉しくなったり、そして切なくなったり。
さまざな感情が駆け巡りました。

楽しいことだけでなく、煩わしいことも日常。
そして、悲しいけど人の死も日常なんだと。

大切な人を亡くして自分はこんなに悲しんでるのに、世の中の人たちは皆んな普通に生活してるし、世の中は普通に動いている。それが日常。いつまでも悲しみを引きずってはいられず、自分も日常へと戻らなくてはいけない。

楽しかったことも、辛かったことも、たくさんの"日常"を経験し、そこで学んだことを吸収することで、人は"優しさ"を知り、成長していく。

だから、この映画のヒロインは、人の痛みの分かる優しい大人にきっとなる。絶対になる。
ラストシーンの彼女を見てそう思いました。

この映画の感想は上手くまとめられないけど、いつまでも記憶に残る映画です。