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はちどりのuhkumaのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.0
昔から、可哀想という言葉が好きではない。
人の痛み、辛さ、苦しみは経験したその人にしかわからないし、その人以外の人間は本当に理解することができないのだから、自分のものさしを使って他人を哀れむ人をみると、なんだか悲しいような切ないような気持ちになる。

ヨンジ先生は、周りにいる他の大人とは違って、14歳のウニを自分と対等な人間として扱う。
飾らず、強がらず、ありのまま。
ウニと同じように、なにかに苦悩しているからだと思う。

人間関係とは、人生とは、生きるとは?

どれもたった一つの普遍の正解などない。
人間の数だけ、答えがある。
ウニだけの人生がある。
ヨンジ先生がウニ、それともまた自分自身にも伝えたかったのは、そういうことなんじゃないかと思う。
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