FREDDY

ブラック・ウィドウのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

マーベル・コミックに登場する同名キャラクターをケイト・ショートランド監督がスカーレット・ヨハンソンの主演で映画化したヒーローアクションで、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う作品群『マーベル・シネマティック・ユニバース』の第24作でもある本作は、アベンジャーズを国連の監視下に置く"ソコヴィア協定"を違反したことで指名手配され逃亡生活を送っていた中、友人のリック・メイソンを頼りノルウェーに訪れたところ、驚異のコピー能力を持ちアベンジャーズたちの技を駆使する"何者か"の襲撃を受け、その目的が21年前にとある任務のため3年もの間オハイオ州で偽装家族を演じスパイ活動を行っていた"妹"のエレーナ・ベロワが送りつけてきた合成ガス"レッドダスト"であったことでブダペストへと赴き"妹"と再会を果たしたナターシャ・ロマノフが、S.H.I.E.L.D.入隊の最終試験としてクリント・バートンとともに任務にあたり殺害したと思っていた、かつて自身が在籍していたスパイ養成機関「レッドルーム」を支配するドレイコフ将軍が健在であることを聞かされた後、レッドルームの暗殺者"ウィドウ"やノルウェーで対峙したドレイコフの最強兵器"タスクマスター"の襲撃を受けたことで、エレーナと同様に偽装家族を演じた"父"アレクセイ・ショスタコフと"母"メリーナ・ヴォストコフの協力を仰ぎ、ドレイコフの巨悪な陰謀の阻止とレッドルームを壊滅に挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、本作はマーベル・シネマティック・ユニバースの第13作である『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』の直後から第19作『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』の間に起きた出来事が紡がれたものとなっていて、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウの知られざる過去が明かされる事や、スパイ養成機関「レッドルーム」を支配するドレイコフ将軍との戦い、そしてアベンジャーズとは別の"家族"との物語を描きつつ、かつてはレッドルームの暗殺者だったナターシャ・ロマノフがドレイコフ将軍の陰謀と対峙したことで抱いた葛藤や心情などが映し出され、内容としてはスピンオフ色の強いものではあったものの最後まで面白くて画面から終始目が離せずにいましたし、迫力のあるアクションシーンばかりではなく"ヒーローポーズ"を皮切りに偽装家族が織り成すユニークな掛け合いもまた面白かった。そして主演のスカーレット・ヨハンソンは当然ながら、フローレンス・ピューやレイチェル・ワイズ、オルガ・キュリレンコの共演も個人的には惹かれるものがありましたし、ミラ・ジョヴォヴィッチの愛娘エヴァー・アンダーソンも目に残るほど印象的。本作は気軽に楽しめる作品であることに間違いはないですし率直に面白かったです。
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