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エル・チカーノ レジェンド・オブ・ストリート・ヒーローのtokyoflaneurのレビュー・感想・評価

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メキシコ文化、特にメキシコの宗教観とかを知っていればもっと面白く感じたかも知れない作品。

メキシコ系アメリカ男性、と言う意味の「エル・チカーノ」を名乗るアンチ・ヒーローを軸とした映画だが、前半と後半でまるで違う映画。

スタートはクライムサスペンスで、しっかりと作られているが、エル・チカーノが出てくる辺りから、アメコミ映画のようになる(弟の遺品の中にデアデビルなどのアメコミが出てくる辺りはリスペクトか)。

メキシカンギャングの捜査を任された刑事ディエゴ(ラウル・カスティーヨ)は、自殺したはずの弟の本当の死因と、縄張り争いとの繋がりに気づく。捜査を続ける中でパートナーを殺されたディエゴは捜査から外される。弟は幼馴染で、今はギャングのリーダー、ショットガンに殺されたと気付いたディエゴは復讐を誓う。

先に挙げたように、メキシコ文化や、アメリカでのメキシコ系アメリカ人の受けた迫害などを知っているともっと楽しめたかとは思うが、オールメキシカン(チカーノ)キャストであることを考えても、明確にそこをターゲットとした作品。

地味ではあるが、アクションも多いので面白く観れる映画だと思う。
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