2021.1/5 01
テレビシリーズ全13話を見た後に見ないとヴァイオレットが普通の人間に近づいちゃってるのでこの作品の特徴がよくわからない。
このシリーズの特徴は背景というより音楽なのだが、オーケストラで奏でるオリジナルスコアが感情を増幅するように配されてるのが普通のアニメっぽくないところ。
泣けるのは泣けるんだけど、泣かせるためのステレオタイプが過ぎるのがあまり意欲的ではないかなとは思う。可哀想な人を可哀想なシチュエーションに置いて可哀想だと思わせるように描くのでそこは目的が表現に直結した感動ポルノっぽさがある。この映画作品に限らずTVシリーズも1話から最終話まで貫く大きな話の筋がないのは可哀想さを可哀想に語るのが目的だからとも言える。
でも泣きたい人は見るといいかも、全然泣きたいと思わない自分でも泣けるぐらいだからそのテクニックは卓越していると思う。
あと女性陣がせっかく多く参加してるのに女性の描写にリアリティがあまりない。モジャモジャのロングヘアをとかす時に、ツムジ付近からブラッシングしたら痛いに決まっている、子供だったら文句言わずに大人しく座ってるわけがない。
