めいりー

燃ゆる女の肖像のめいりーのネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

静かに交わされる視線の対話と対照的な「炎」、ヴィヴァルディの『夏』が印象に残った。

<以下自分のメモも兼ねて>
終始『君の名前で僕を呼んで』を彷彿とさせるようだったが、両作品は対照的であるように思う。

恋愛:女性⇄男性
舞台:近世⇄現代
作品:絵画的⇄写真的
音楽:要所のみを効果的に⇄終始豊かなサウンド
主要キー:『オルフェウス』⇄『存在と時間』、ユダヤ教、古代ギリシア等重層的

ぱっと思いつくだけでこれほど挙がる。
大きく共通する点があるならば、それは彼らの恋心が実らないものだったという点にある。時代を超えて、性別を超えて、人を一途に思う気持ちや報われない感情に観る者は共感させられるのだと思う。
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