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燃ゆる女の肖像のoのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
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愛することはただひたすら相手を見つめることである、と雄弁に語りかけるようにカメラは被写体をじっと凝視し続ける。
ストーリー展開で布石を散りばめながら回収していく様はテクニカルに寄っててやや鼻につく気がするけど、炎越しに見る揺らめく彼女のなんと魅力的なことでしょう。
衣装の色の変化は見逃しがたくて、心を閉ざすように見える濃紺から瞳と同じエメラルドグリーンに包まれた彼女とその心は、絵の中で生き生きと輝き続けると思う。
終わりを予感しながらも脳裏に焼き付く彼女の姿は永遠の炎、とか言っちゃって。
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