Tiff2020にて鑑賞。
今年一番の傑作映画だった。
炎のはぜる音、打ち寄せる波音、そして調和した歌声が脳裏から離れない。
圧倒的なまでに打ちのめされる感覚。物語の中で生きる人物は決して多くないのに、その誰しもに魅せられてしまう。
女性がひとりで生きるには容易くなかった時代( もしかしたら今もそうかもしれない)、芸術で生きようとする彼女と、囚われの身のような彼女と。二人が織り成す物語はどこまでも美しい。
彼女たちの楽園をいつまでも眺めていたかった。
あの炎のように、燃えるように彼女たちは生きたのだろうか。