翠

燃ゆる女の肖像の翠のネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

フランス映画だ…!という感想。芸術作品とはこういう映画のことを指すのでしょうね。

若い女性画家が、孤島の屋敷に住むお嬢様の肖像を描きに来る。
画家、お嬢様、メイドで過ごす5日間。
ストーリーがザクザク進むとか急展開とかそういうものではなく、ゆっくりとした移り変わり、心理描写が細かく描かれている。
映像美というか、どの画を切り取っても絵画のよう。
全てにおいて白黒つけない描写で、特にラストは考えさせられたなあ。

お嬢様と画家の恋、メイドの中絶、お嬢様の過去など、消して明るくワイワイする作品ではないけど、ゆっくりとした時間の流れの中にどこか鋭さがあり、それが絶妙なバランスで突き刺さる。
翠