お見合いのための肖像画を依頼された画家マリアンヌとモデルの貴族の娘エロイーズのクィアロマンス
二人の恋愛には関与しない使用人のソフィが絡む事でとても心地よいバランスで成り立っていた
映像も話もとても絵画的です
冒頭の船と海岸のシーンの美しさは『ピアノレッスン』を思い出した
島に着いてすぐの暖炉に照らされるシーンと島の女性たちが焚き火を囲んで歌うシーンはラ•トゥールの絵画のような陰影が印象的で不思議な旋律の歌も耳に残った
堕胎するソフィの横に赤ちゃんが寝ているところは痛々しいながらも神々しく感じられ命の尊さについて考えた
オルフェウスについての解釈が三人とも違うのも面白くてそれがラストに繋がるのが見事でした