オポッサム

燃ゆる女の肖像のオポッサムのネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

今まで観た映画で1番「芸術」って感じがした。
時代設定もあるんだろうけど、前半の微妙な距離感の表現の仕方とかうまく言葉にできないけど、作品になっている以上は全てのシーンに意図があるんだよなと思うと、自分の人生に足りない部分があるんだなと思う。
夜のシーンもロウソクの炎で明暗がはっきりしてて絵画的な印象だったし、全体的にも愛を描いた美しさのなかに中世の習俗の混じり合った不思議な世界観だった。
観察することがテーマなので表情の機微がとても繊細だった。

そういえば百合映画(そういう言い方をして良いのかわからんけど)は初めてだったな。服の破壊力もすごいな。女性らしさを完璧に引き出していると思う。中世の絶対領域。まるでニーハイ(きもい)。

「振り返ってよ」の破壊力すごかった。ここねぇ、ってかんじ。完全に撃ち抜かれた。ボルテージ上げて一瞬音を止めて、このセリフっていうのもね。
エンドロールもそれ来ますか、ってね。

愛し合った2人の別れとはいっても1週間ちょっとでしょ、って思うのは私に人の心がないのだろうか。
それとも人が愛し合うにはそれだけの日数で十分なのか。知りすぎることもできない長さだからこそ未練が残るのか。

浅い感想しか出てこないけど、絶対もっと深い意味があるんだよなぁ。
エロイーズ役のエネル、引退したのか、びっくり
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