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燃ゆる女の肖像のgeminidoorsのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.6
やられた。
素敵な作品の味わいも様々だが、こんな感じの感銘は久しぶり。レースのカーテンから差す気怠るい陽の光の部屋の薄暗いデスクにて、一人観たのも幸いしたかな。
具体は皆さんが諸所に書いてるし、現ワタシの池には語るコトバが浮かんで来ない。



ただ一つ事実として、"脇毛を生やしてくれないか"と頼んでも聞いてくれた女性は過去も現在も居ないのであって…😞
色んな頼み方もして来た気がするが願いは叶わないのであって…😞
"手入れをサボって"ではなくて、完璧に"生やし切って"欲しいのだったが、今日という日までその願いが叶った事実は無いのであって…😔
きっと、叶わないままワタシはいつの日か一生を終えるのだろう。
だけれども、其処を
"どうにかしよう"なんて満たそうとする努力より、ワタシは違うフィールドやジャンルで努めよう…と思う。

否、思おう。
思うしかない。
思う時、思えば…(変格活用として変?(・_・;

本作観て"ソコかいっ⁈"と突っ込まれても、個人的には"Youが魅入ってしまった印象を一つ挙げよ" とテスト問題に出たら、ソコなのだから仕方ない。

仕方ないもの
仕方ないから
仕方ない (山頭火的⁈ でもないか…(-。-;)



つまりは?
"どうにかする" ではなくて
"どうにもならなさ"を描く時、
本作の様に謂わばー描かない事で描いているーみたいな静的なエンディングだと、ワタシというニンゲンは静かに感銘受諾しちゃうんだナ、こんなにも…と。

二人が一緒の時の"事の次第"だけではこんな風に印象深くは感じなかったと思う。
時が流れて後、対岸の観覧席の演出あればこそ本作には深い味わいがあった。
或る意味逆説的であるからこその"沸る程の肯定"に、ワタシゃ、やられたぜ。
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