「秘密の森の、その向こう」を見て、私にとって とても気になる監督になったセリーヌ・シアマ。女性監督です。
期待を裏切られず、見事な内容でした。
ミステリアスな出だしで、冒頭から しっかり私の気持ちは掴まれました。孤島の自然 水色の海と海岸線そしてお屋敷の様子なども良かったです。
基本、登場人物は女性4名。
依頼主のご婦人とお嬢様のエロイーズ、そのエロイーズの肖像画を描く事になったマリアンヌ、お世話係のソフィー。
展開とともにそして状況に応じて、マリアンヌ、エロイーズ ソフィー 3人の仕草や態度 表情などが微妙に変化してゆく過程がとても繊細に分かりやすく描かれていた。
見終わって 内容を振り返ってみると、割と起承転結がはっきりとしていたと思います。
皆 緊張感を持って、手探りで徐々に距離を詰めながら、互いに理解し合える間柄になる。さらに誤解や反目 衝突を経て 燃え上がる関係へと昇華する。
長い間とは言えない期間の中で、出会いと切ない別れが心に訴えかけて来ました。
振り返って!と言われ振り向く姿に
心臓がキュンとなる。
一応 再会となるラストシーンが もうたまらないです!