"お前はいい奴だ、分かってる。だが世間はまだドイツ人を憎んでる"
"許しを与えるより、憎む方が簡単だから。"
【STORY】
戦争捕虜としてイギリスに捕らえられたドイツ兵バート・トラウトマンが、ゴールキーパーとしてイギリスで伝説になっていった実話を描く。
【一言まとめ】
●戦争の悲惨さと、許し合いの大切さ
●スポーツが結ぶ人々の心
●不屈の精神が涙を誘う
●強く美しいマーガレットに惚れ惚れ
●各キャラが与える和み要素も素敵
●キーパーのかっこよさを知れた
【感想】
《スポーツ×ドラマ3貫》3貫目
良かったー!!
物語の展開的には色々ゴチャゴチャしてるなとも思いましたが、実話ベースとなると要素を削るわけにもいかないし、「事実は小説よりも奇なり」としか言いようがありませんね…
本当に大波乱の人生。この方の物語が映画として残って良かったと思います!
戦争の悲惨さ・残酷さは勿論描かれますし、止むを得ず戦った国民同士が "お互い様" として憎しみを断ち切っていく事の大切さも、改めて実感しました。
妻マーガレットと共に人々の憎悪に耐え抜き、徐々に応援されるようになっていく彼の姿には感動し、勇気を貰えます。
言葉よりも法律よりも、何よりも強く人々を結びつけていく、スポーツの力ってすごい!
終盤、彼がめちゃくちゃな不屈の精神を発揮するシーンでは思わず涙が。
あのシーンの構成は本当に素晴らしくて、後で分かる "彼の状態" を同時並行で伝えることでドラマチックさを何倍にも膨れ上がらせていました。
マーガレット役のフレイア・メーバーさんは今作で初めて知りましたが、その美しさにまず惚れ惚れ。
そして勿論、信念を真っ直ぐに言動や行動に表せる彼女の強さにも大きく惹かれました。
全体的にシリアスな物語なので、各キャラの和み要素がはかなり観やすさに影響していたと思います!
ジャック、バーバラ、おばあちゃん、家族がそれぞれ愉快で可愛かったです🤣
正直サッカーには全然興味がなかったし、失礼ながらキーパーに注目した事など一度もなかった僕。
今作でようやく、サッカー、キーパーのかっこよさを体感する事ができました。今後TVでサッカーの試合やってたりしたら、キーパーをめちゃくちゃ見ちゃうかもしれません笑
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観た回数:1回
直近の鑑賞:映画館(20.10.23)