「人は夕食と同じ。存在に意味が必要だ」
スウェーデンのお話。
福祉大国や幸福度ランキング、理想郷のごとく語られがちだがどこでも人は問題を抱えている。
主婦のブリット・マリーは40年連れ添った夫の裏切りを知り、家を出て仕事を探す。
メモ帳にやるべき家事を書いてこなす姿から几帳面な人柄と丁寧な暮らしぶりが伺える。
深く傷ついても取り乱すことなく、平静を装い去っていくのが物悲しい。
ボリの町で出会う一筋縄ではいかない子供たち、ちょっと独特だけど優しい住民たち。
まるで興味のなかったサッカーのコーチで交流を深め、自身の過去や内面と向き合う。
オープニングもオシャレだったがエンディングの歌もいい曲。
概ねイメージ通りの穏やかな内容だけどちょっとインパクトが弱いか。
24/05/06