ShinichiAndo

レ・ミゼラブルのShinichiAndoのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
-
盗まれたライオンの仔、ドローンによる盗撮など、フィクションでしかありえないような出来事なのに、子供たちの表情や言動がリアルなので、行き場のない閉塞感の生々しさが凄まじかった。バスケや水鉄砲遊びのすぐ隣に犯罪があるところは、同じく社会に取り残された子供たちを描いた「フロリダ・プロジェクト」と重なった。

また、主人公のひとりの少年の、どこかに行きたいのにどこにも行けないことの苛立ちと諦めと虚しさが入り混じったような表情は、「動くな、死ね、甦れ!」を思い出した。
ShinichiAndo

ShinichiAndo