レ・ミゼラブルのこうみ大夫のレビュー・感想・評価

ヤバい、この監督上手すぎるわ。
圧倒的に“世界"だった。そしてこれが世界だとすると、世界はヤクザすぎる。ライオン、ニワトリというメタファーのはまり方も上手すぎる。
この短時間で描かれるそれぞれの思惑、モヤモヤ、妥協点、そしてあのラスト。重要なのは見る私たちがあの子供たちをワガママであると、暴力的な反抗期と見てしまうことかもしれない。そして、ドローンの彼がジャーナリズム・メディアだとしたら、私たちは公権力の微かな希望を信じてドアを開けるべきなのか。映画は葛藤で終わってると感じた。