ワヤ

家族を想うときのワヤのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.9
ケン・ローチ監督作。
イギリス社会が抱える問題を、ドキュメンタリーかのようなリアリティさで描いた作品。
今作で描くのはフランチャイズの宅配ドライバー。
都合のいい時は会社のルール、都合の悪い時は個人の責任にされ、働いても働いても楽にならない、とホントに救いがなくキツイ話でした。

ただ「わたしは、ダニエル・ブレイク」のように融通の効かない行政といった明確な敵がいた前作と比べて、今作は窮地に陥る原因の半分以上はバカ息子のせいなのが若干気にかかりました。
母親も怒らないし、父もなんだかんだで優しすぎる気がします。
こんなヤツ勘当しちゃって家から追い出しちゃえばいいのに、とイライラさせられました。
前作はこれ日本でも起こりそうだなーと思ってすごい感情移入しちゃったんですが、今作はもうちょっとやりようあったんじゃない?と思ってしまった自分は冷たすぎるんですかね。
ワヤ

ワヤ