ゴリアテの憂鬱

家族を想うときのゴリアテの憂鬱のレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.8
「人間は考える葦である」

哲学者パスカルの言葉ですが、考える時間さえ奪われた人間はあまりにも危うく脆い存在となります。

もちろんお金は大事ですが、時間は(寿命を全うできれば)概ね貧富の差なく皆平等に与えられます。

与えられた時間の使い方はそれぞれの権利ですが、耳触りの良い〝自由労働〟の名のものに、それすらも許されないほどの政府や経済組織からの搾取が起こり出している世の中になってきているのが、なんとも哀しいです。