青夢

家族を想うときの青夢のレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
5.0
#SorryWeMissedYou #KenLoach


職場で 金さえ払えば何を言ってもいいの?どんだけ丸投げしてくるのよ  ってたまに思っちゃったりしてしまう私にとって この映画はグサリグサリとダメージを負う作品でした 

以前 BS1で
「是枝裕和×ケン・ローチ “家族”と“社会”を語る」という番組を視聴しケン・ローチ監督の言葉の全てがブッ刺さりました 
 
⤵︎⤵︎⤵︎特に印象的だった言葉⤵︎⤵︎⤵︎

ローチ監督
「私は、映画を通してごく普通の人たちが持つ力を示すことに努めてきました。一方で、弱い立場にいる人を単なる被害者として描くことはしません。なぜなら それこそまさに 特権階級が望むことだからです 
彼らは貧しい人の物語が大好きで チャリティーに寄付し 涙を流したがります でも 最も嫌うのは 弱者が力を持つことです 
だからこそ あなたが映画で示してきたことは、重要なのです 私たちには人々に力を与える物語を伝えていく使命があると思います もし自分たちに力があると信じられれば、社会を変えるかもしれないのです。」 

⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎
  
ローチ監督 
「私は役者を選ぶとき 労働者階級の特徴があるかどうかを慎重に観察しています なぜならこの国では 役者は本当に労働者階級の人なのか あるいは単にそのふりをしているのかすぐにわかってしまうからです 
貧しさは話し方だけでなく肌の状態やナイフとフォークの持ち方といった所作にまで現れます 
あなたの役者を選ぶ時もそこに注意を払っていますか? 
万引き家族のような映画では貧しさを身をもって知っている人の中から役者を探しますか?  
  
これに対する是枝裕和監督の受け答えも興味深かったです 
青夢

青夢