東京ポロロッカ

家族を想うときの東京ポロロッカのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.8
今、世界中で起きている非正規雇用の闇を描いた作品。フィクションではあるものの、あまりにもリアルな日常描写が心を抉ります。
フランチャイズ契約を結んで運送ドライバーになった父。個人経営だから運んだ分だけ稼げる。最初は忙しいけど慣れれば効率よく回れる。これで念願のマイホームを買える。全ては家族のために...。そんな想いと反比例するかのように、幸せだった家庭は音を立てて少しずつ崩れていく。
働き方改革なんて都合の良い言葉が先行している昨今ですが、このままでは社会の仕組みに守られない人が溢れていくのだと痛感しました。今だからこそ、多くの人に見て欲しい作品です。が、精神的に余裕がある時の視聴をお勧めします。。。