換気

家族を想うときの換気のレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.5
一生懸命働いてるのに、まだこれじゃ足りないのかって言いたくなる、
現代で生きることの難しさ。いっこ歯車が狂うとそれを補うためにまた犠牲が増える、自転車操業の暮らし。欠陥だらけの社会。

現代の社会が抱える一番リアルな課題、見てみぬふりできない深刻で身近な問題をドキュメンタリーのようなリアルさをもって描いた映画。

過酷な生活に直面していても、家族という、理屈を越えた存在があることがつよいと思った。

明日への不安を吐露できて、どんな惨めでも這いつくばって生活をつなごうとする。家族は無条件の動機であり支えでありまた生活を脅かす火種でもある。


テイクアウトのインド料理を団欒で囲む〜配達用のバンに家族四人乗り込みヘルパー先までドライブするところが最高。

日々のささやかな出来事が生きる希望になると知った。
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