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家族を想うときのyoitomakeのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.5
社会的格差。
最近になって色んな作品で見かけるトピックだけど、イギリスの場合は階級社会が根強いから、また違った意味合いを帯びてくる。
全体的に諦めのムード。貧困だからムカつく富裕層をどうにかしようとか、せめて雇い主をぶん殴るとか。現状を破壊しようとする反乱者がいない。怒ったり泣いたりするけど仕事は辞められない。借金は踏み倒せない。現状に対して常に受け身な家族がリアルで、良い意味で映画的でない。
今までイギリスではカルチャーの面で労働者階級が台頭することは度々あったけど、じゃあ一般人は?例えば彼らのようにレイブで出会った=当時流行の最先端を担っていた 2人は?と悲しい現実を見せつけられた。
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