yossyタクラミ

家族を想うときのyossyタクラミのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.8
過度な自己責任論を「息子から」突き付けられるシーンが印象的。

新自由主義って、ほんとにクソだなと思ってしまうな。

日本も財政再建論者がまだまだ幅をきかせていて、国民1人1人の「豊かな生活」ってものを尊重するよりも、PB黒字化目標なんていうクソの役にも立たない政策を未だに撤回出来ていない状況だ。


何が言いたいのかと言うと、この映画の登場人物達は、明日の自分の姿だし、もう体験している現実でもあるって事。


富める者がより富み
貧しき者はより貧困化し搾取される。

どれだけ家族の事を考え、死ぬ気で働こうとも、社会システムがゴミだと救いが無くなっていく。



日本人が20年前に選んだ「構造改革」路線は、完全に間違っていたんだ。
それに今こそ気付くべきだ。

竹中平蔵1人の責任じゃないんだよ。
小泉純一郎1人の責任じゃないんだよ。


日本国民1人1人の意識の改革が必要なんだよ。


この映画の父親のような「被害者」がこれ以上増えないためにも


まずは、みんながお金の仕組みを学ぶ必要があると思っている。


MMT(現代貨幣理論)の本を1冊読めば、ここらへんは簡単にクリア出来ると思う。


あとは、クソの政治家を落選させ


まともな経済政策を推進してくれる人を国政の場に送る事だ。


他人事じゃないんだよ、みんなが真剣に考えるべき事を、この映画は伝えてくれている。



俺は多分保守系の人間だけど

そんなもん関係ない。


リベラルだろうがなんだろうが、
国民の生活をしっかりと豊かにしてくれるのであれば、それが立派な政治家でしょう。


選ぼうよ、そういう政治家を。