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リトル・ジョーのjoyのレビュー・感想・評価

リトル・ジョー(2019年製作の映画)
3.9
さりげなくドキッとするセリフが飛び出してくる。

あまりにさらっと言い放つので、コミカルに感じるほど。
そういう意味ではコメディの要素も含んでいるが、一方でゾッとする部分もある。

この作品の特徴の一つに、雅楽が鳴り響く異色の音楽作りがある。
日本人からすると、これもまた少しコミカルに聞こえるのだが、他国の人にとってこれがシーンにどういう効果を与えているのか、気になるところ。

普段我々が食べているもの、それがどういう過程で開発され、そういう過程で育っているのか、よく知らない。
それでも一応無事でいられるのは、人間のモラルに守られているからで、それが崩壊すると、この映画はただのフィクションではなくなる。

テンポは正直いいとは言えないのだが、独特の音楽と、繰り出される刺激的な言葉の数々によって、全体としては興味深い作品に仕上がっている。
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