三部作の三作目、再上映でのIMAX鑑賞もこれにて最後。
大袈裟でも何でもなく、すべてのシーンが見どころと言っていい。
そう感じたのも、スペシャルエクステンデッド版(250分)を見ることに慣れてしまっていた為、劇場版が短い分、よりギュッと凝縮されたものとして観れたからかもしれない。
王の帰還で改めて思うのは、3つに分かれた旅の仲間の、それぞれの位置関係を分かりやすく認識させている点、特にフロドら一行はこれまでどこかを彷徨っていても、なんとなく想像するしかなかった。
それが目に見える形であそこにいる、と認識させることで、別々の場所にいる仲間が一つのつながりを持ったものとして見せることに成功している。
それから味方のキャラクターはもちろんそれぞれ魅力的なのだが、敵のキャラクターもまた魅力的、そこに作り手側の愛が感じられる。
ロードオブザリングを通しで見ると、フロドの背負った宿命の重さを感じずにはいられないし、最初は心配ばかりかけていたメリーとピピンも、王の帰還ではそれぞれ戦場に立ち重要な役割を果たす、しかしロードオブザリングを最後まで見ると、この物語はサムの物語ではないかと思えて来る。(実際サムもその一人ですし)
王の帰還での活躍を見ると、まさに勇者と言っていいでしょう。
サム、愛すべき庭師。