デューン 砂の惑星PART2のjoyのネタバレレビュー・内容・結末

まず始めに、原作は一度だけ読んでいる。
それは「デューン　砂の惑星」のみ。
なので今作まで描かれる内容は、一応頭には入っている上での鑑賞。
一つ言えることは、この作品は前作程主人公に寄り添っていない。
感じたのは、主人公が全て見える者になっているにもかかわらず、主人公の見る未来の断片が左程描かれていないという事。
主人公に寄るなら、見える未来の中から葛藤し、正しい選択者として描くこともできたろう。
しかしむしろこの作品は、双方同質とも見えるように作られている。
そこにはカタルシスと共に、危うさも伴う。
故に気持ちよくは終わらない。
続編へ続くから、ということもあるだろう。
現代において、砂漠の民を導く宗教指導者の側に立って描くことの危うさ、もあるのかもしれない。
いずれにしろ今作の主人公は、我々が共感しえないほど、遠くへ行ってしまった様の思う。
そう見える描き方になっている。
この先の原作を読んでいないので、どんな展開を迎えるのか知らないが、意外な展開という話も聞く。
原作を読まず、知らずに待っていようと思う。