きょんくん

マティアス&マキシムのきょんくんのネタバレレビュー・内容・結末

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

友だち同士のわちゃわちゃがたむろする高校生みたいで
かわいいなあとか

いわゆるおばちゃんとか
男子に一歩も譲らない女子の
生き生きとしてて魅力的で逞しくかしましい感じとか

みんなとてもステキで
とてもステキで魅力的でした。


そこにドラン作品には必ずある母子の葛藤の平行線もあり。
(弟が母のお気に入りってエピソードも既視感あったな)

その上で幼なじみ同士のこじらせた感情の葛藤があって
盛り沢山なんです!

見所とかわかりみがいっぱいありすぎて。

待って待って待っての繰り返し…

のみこむまえに次のネタが投下されて

グザヴィエくんもうちょっとゆっくり進んでもいいのよ
と上映中、脳内で話しかけてました。

以下読まないほうがいい脳内垂れ流し感想…


ともあれキュンキュン要素が!!
映画を反復していると暴れ出したくなるほどキュンキュンが
キュンキュンで!
爆発しそうなんです。

とにかく主人公たちの相手をみる視線が切なすぎやろ!
おまけになんか盗み見っぽい感じでこっそりみるのあかんやろ!

そもそも初っ端の暴走遠泳も相当あかんかったよ?!?
自主制作映画で自分たちがキスするってわかったあとの2人の行動がかわいすぎるやろ?!?
ウォーターベットで動揺するマティアスも
なんでもない顔で歯磨きするマキシムもな。
マウスウォッシュで準備万端なマティアスも。

本作のクライマックス。
出窓のシーンは本当に心臓破裂寸前で
もうそこに座ってるマキシムを見たら私があかんかった…
あんな顔で待ってたらあかんかったよ。

入ってすぐ鍵閉めたマティアスもあかんかった。
怪我してる拳にしっかり気付いていてキスするのも卒倒だし
顔のアザにキスするのも昏倒でした。

このシーンのカメラワークが
どうしたって最高としか言いようがない。

全編にわたってマティアスの混乱錯乱ぶりの動な感じとマキシムの内に感情を秘めよう秘めようとするんだけどだだ漏れちゃう静な感じの気性の違いというか
人生経験の違いというか出ていてよかった。

マキシムのアザのある顔をバスの中とかバス停とかで不躾なな視線を向ける人がいて
その度にマキシムがフードで顔を隠すんだけど
2回目は実は誤解で額から血が出てたからだった。
というシーンがあって
思い込みはあかんよ
て言われている気がした。

そーゆー細かい気付きをこちらに送ってくれるシーンもあって
ドランくんはなんかもうやっぱりステキだと思うのです。

でもでももっともっと恋愛に特化していいのよ?


以下蛇足かもただ書きたいだけ。


最後の最後で推薦状のくだりのマキシムなんか本当にもう抱きしめてよしよししたかった。
ちょっと君の名前で僕を読んでのラストシーンを思い出したね。

それにしてもマティアスの彼女は鋭いなあ。
マティアスはどうするのかな?
どうするのかな?

あと友人たちが2人の事を実は当人達よりわかってる?
って感じもありでさりげなくフォローもあるんだけど
基本口を挟まない感じが好き。
でも心配してる感じもあって
見て見ぬふりも限界だよねってくらいギクシャクしてるしな主人公ズ。

やっぱり推薦状を渡さなかったのは
オーストラリアに行って欲しくなかったって事なのかな?

3週間前だから恋愛感情の自覚以前なんだけど
マキシムに離れて欲しくなかったのかな?

もう今は全然住む世界違うけど
でもずっと友だちずっと幼なじみずっと大切な関係
居なくなるなんて考えられない。
のかな?

マティアスはマキシムの家族の事どれくらい知っていたのかな?
マキシムはそーゆーとこ秘密主義っぽい気もしてるけど
マティアスの親が把握してるんだから朧気には気付いてるよね。
でもそれは何も口を出さないのが友だちという事でもあるかな。
何も言わないけど落ち込んでるっぽい時は一緒にいるとかね。
どうかな?
夢見すぎかな?

でもどう考えてもマティアスは高校の頃からマキシムの事好きだろ
でも自分をごまかしてきたんだな。
って思ってるんですけど
どうなんですか??

お別れ会でマキシムとリヴェットのヒソヒソ話で錯乱しちゃうマティアスですが
自覚以前はそんな感情にもならなかったって事ですかね?

相手がリヴェットだから嫉妬しちゃったのかな?

リヴェットはどうも2人の事わかってる感が凄くてね。聡い子だわ。
(そう言えば彼のピアノのシーン前後の件秀逸でした)

そう言えばマキシムはやさしすぎるって(ある意味罪深いみたいな?)
叔母さんが言うんだけど
なんかそれがすごく切なく感じた。
マキシムは母親に本当にやさしくてすごく尽くしててでも愛情は戻ってこない片思いなんだよ。
だからマキシムは故郷を離れようとした。
きっと。



今すぐもう一回みたいけど車と電車を利用して往復240分かかる。
ああ体力。

早く円盤ほしい。

また思い出したら感想書き足す。

ハリスディキソン演じる超新人類的な新人弁護士の登場が最高だった。

ベジータだって!?!

ベジータを選ぶセンスが好き。
やっぱりみんなベジータ好きだよね。
「おのれカカロット!」


とにかく私は2人におもいをとげてほしいのだ!


蛇足超蛇足

なんか赤と青のコントラストはいいですね。
大統領選挙でも意味もなくそのコントラストを堪能しました。(by tenet)
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