このレビューはネタバレを含みます
モル活(モルカーおたく活動)に足を踏み入れ、監督さんのことについてももっと知りたい！と思い鑑賞。
困った人間が起こす揉め事や社会の問題を善意のかたまりモルカーが包み込み解決！！という素敵癒しアニメであるモルカーは、そうした「嫌なもの」を監督が見つめ続けてきた先にあったんだなと感じた。
まったく別作品ですが…シュヴァンクマイエルのアニメーションを見たとき、この監督は嫌だ、怖い、不快、という「感情」にとても敏くて、それが演出力に直結してるんだなと感じたのですが、見里監督はその力に加えて、嫌なものを正面から捉えて逃げずに表現しようとする方だなと思いました。
その誠実さが、マイリトルゴートしかり、モルカーしかり、とんでもないコマ数の名作ストップモーションを完成させるんでしょう…。
いやしかしモルカーのグッズは際限なく家や仕事場に置きたくなるけど、ただただこの子ヤギちゃんや男の子は作品世界の中で幸せに生きて欲しい…このショートムービーを観る少しの間世界にお邪魔するだけで、辛いです…この世界を作った見里監督とは………………
