これさ、ちょっとアミールカーンにしては伝えたいことが雑かな?
これはインドの女性の社会的地位がどうこうじゃなくて、父親の夢のために思春期を奪われた可哀想な姉妹の話にみえる。ちょっと極端な感想だけどね。
あの姉妹に強制的にレスリングをやらせてるのと、インドの女は家庭に入って子供を産んで家事でやってろっていうのと、なんか同じに見えるんですが…。
彼女たちの意思や意見を聞いてないよね?オシャレも遊びもお菓子も禁止して、それでインドの他の女よりも恵まれてるの?同じじゃない?中でも父親があの姉妹に明日から家事やらせるなって言うけど、じゃあレスリングの才能なかったら家事やってろってことだよね?
インドでの女の社会的地位は低い、そんでこの姉妹はレスリングを通して女でも前に立てるってことを伝えたいなら、それは全く私には伝わらない。そもそもあの姉妹が初めからレスリングをやりたい!って望んでたならいいけどさ。
少しアミールカーンにしては残念。PKで神様への存在の意味を素直に疑問にしてるあの作品には感動したけど、今回は何を伝えたいのか、分からない。高く評価されてるけど、物語の核が女性の社会問題なのか、単なる父親の夢物語なのか、どっちも中途半端。
もちろんあの姉妹の存在はインドにとっては女性の希望にはなったと思う。
あとはインド映画時間長いんだから、もうすこし端折るところと、深く掘り下げるところとバランスが良ければな…