強いヒロインが活躍する物語はリュック・ベッソン監督の得意とする所で本領発揮といったところ。
ただ…予想を下回る興行成績だったのも頷ける。既視感というか目新しさは無い印象。
主人公役のサッシャ・ルスさんは13歳からモデルとして活躍して、その後はシャネル、ヴァレンティノ、ディオールなど有名ブランドでモデルを務めた本物のモデルさんなので、モデル役は当たり前ですが様になっていて映えます。背が高いですねぇ〜。
ちょっと華奢で格闘アクションは無理があるかなとは思いますが、しなやかさとスピードで補っていて説得力は持たせています。
1回しか無いですが監督お得意のスピード溢れるカーチェイスは健在で迫力あります。レストランでのキレキレのアクションシーンも見物。
ヘレン・ミレンさんがムカつくババアで圧倒的な存在感(笑)
どん底の女性が暗殺者になり、2人の男の間で揺れるはどうしても「ニキータ」と重ねてしまうし、物語も「ソルト」とか「アトミックブロンド」とか近年量産された女性スパイ物と代り映えしない感じ。
つまらない訳ではないのですが、常に時代の先を行っていたベッソン監督にしては置きに来たなとちょっと残念。
どうしたらサッシャ・ルスさんを美しく撮れるかを考えた、ヴィジュアル面重視で何かカップルビデオみたいに思えてしまいました(笑)
ノレない部分もありましたがサッシャ・ルスさんはお綺麗ですし、女性を描くのは大得意の女性大好きベッソン監督なので型にはハマっていて、なかなか楽しめた作品でした。
まとめの一言
「自由を求めて」