明石です

黒い乙女Aの明石ですのレビュー・感想・評価

黒い乙女A(2019年製作の映画)
4.8
同じ里親に引き取られた同い年の2人の少女。毒親に翻弄される彼女たちの悲劇を扱った社会派の作品(少なくとも表面上は)。『Q』と『A』のセットでひとつの映画になっていて、2作合わせてみることで初めて作品の裏表が理解できるというこれ素晴らしく粋な試みですね。私は『A』から見てしまったので、主人公の狂気がのっけから御開陳されてたのだけど、このQはつねに謎を孕んでる(Qだから当然か笑)。そして何よりあちらの過剰な狂気感はこれを前提にしたものだったのか、、面白い。てかこれ、QとAが逆じゃん!!あっちがA(答え合わせ)じゃないのか。たしかにラストにはQ(謎)はあったけども、、ダマされたぜ〜。しかし脚本は凄まじい執念で細部まで練られていて、演技(特に主人公の少女2人)は圧巻そのもので、見せ方も巧い。こんな良作が低評価とは理解できぬ!!
明石です

明石です